リシンク・ロボティクス社が、新しいアーム・ロボット発表

何と、リシンク・ロボティクス社が1本アームのロボット「ソイヤー(Sawyer )」を発表した。『IEEEスペクトラム』が伝えている

ヒューマノイド型のバクスターを見慣れていた目には、びっくりするような奇妙なかたちに見えるが、昨今のアーム競争をもってすれば、こんな新製品の登場もうなずける。

記事によると、ソイヤーはバクスターよりも小型で速く、強靭、精密なのだという。

用途は、マシーン・テンディング、回路板テストなどの反復作業で、電子製品の長いアセンブリー・ラインの途中で行われるような作業に適しているという。「これから電子産業の大量生産現場へ進出する」と、同社創業者のロドニー・ブルックス氏は述べている。小さなアームを作れば、特定の作業はバクスターよりも優れたことができるようになると考えたのが、ソイヤーの開発のきっかけだったという。

ソイヤーはバクスターと同様、しなやかなアクチュエーターで構成され、それが機械的にコンプライアントになるように作られているが、違いは以下という。

バクスターのアクチュエーターはC型のスチール製スプリングを利用しているのに対して、ソイヤーはタイタニウム製で左右対称的なS型。これで、アームを小型化できたという。7軸で1メートルまでリーチできるソイヤーは、バクスターが大き過ぎてできなかった作業が担える。

また、クライアントに潜在的な用途を聞き取りした結果、センサーの数を減らした一方で、手首部分に光源付きのコグネックス社製のカメラを統合し、大きなグリッパーで視界を遮られないようにしている。

ただし値段は、ソイヤーの方が高い。バクスターの2万2000ドルに対して、ソイヤーは2万9000ドル。北米、ヨーロッパ、中国、日本ですでに入手できる。

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