メロニー・ワイズ氏が、アジリティー・ロボティクスのCTOに就任

ロボット界でよく知られる研究者・経営者のメロニー・ワイズ氏が、アジリティー・ロボティクス社(Agility Robotics)のCTOに就任した

アジリティーは最近、資金調達、製品開発、市場展開の各面で活気を帯びており、経営層の充実を図っている。ワイズ氏の参加による今後の拡大が楽しみなところだ。

アジリティー・ロボティクスの経営陣。ワイズ氏の参加にともなって、共同創業者でこれまでCTOを務めたジョナサン・ハースト氏はCRO(チーフ・ロボット・オフィサー)になっている。(https://agilityrobotics.com/より)

ワイズ氏は、2014年にシリコンバレーでフェッチ・ロボティクス社を共同創設したが、それ以前はロボットの研究組織として有名だったウィロー・ガレージに在籍。その後アンバウンデッド・ロボティクス社の共同創業を経てフェッチを設立した。ウィロー・ガレージ、アンバウンデッド・ロボティクス社はいずれも現在はない

フェッチはソフトバンク・キャピタルなどから投資を得て、倉庫ロボットの開発会社として成長、2021年に 製造、倉庫、店舗などの技術開発を行うゼブラ・テクノロジーズ社に買収されている。

2015年当時のフェッチ・ロボティクス社オフィスで。当初はアーム付きのロボットも研究者向けに開発していた。(robonews.net撮影)

一方、アジリティーは、オレゴン州立大学での研究から生まれた会社で、2本足のロボットを開発してきた。元々はパラレルリンク・ロボットの原理を用いたという足は、関節が後ろ側に曲がるのが特徴。走る間に底板が外れてもバランスを取るような、AIを用いた全身コントロールによる走行を目指してきた。

アジリティー・ロボティクスの歴代のロボット。名前も「Cassie」から「Digit」に変わり、汎用ロボットを目指している。(ジョナサン・ハースト氏の講演スライドより)

買収後に創業者が会社を離れるのはよくある話だが、アジリティーのロボットはより挑戦的で、ワイズ氏にとってはピッタリな姿に見える。

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