ウォルマートのMFCで働くロボットがこれ

さる5月10 〜11日、ボストンで開催されたロボティクス・サミットの展示会場で見たロボットの一つが、これ。昨秋ウォルマートが買収したアラート・イノベーションズのロボットだ。

ロジスティクスに関わるロボットのうち、MFC(マイクロ・フルフィルメントセンター)に焦点を当てて導入されている。

配送分野で日本よりアメリカの方が進んでいると感じるのは、生鮮食品のデリバリー体制だ。オンライン注文して2時間後に届けてもらうといったことも可能だが、よくあるのはオンラインで注文して店舗にピックアップに行くケース。仕事帰りに店の車寄せで受け取ることができたりして、便利だ。

ウォルマートは全米に4700もの店舗を持つが、この数によって国民の90%が店舗の10マイル(1.6 km)以内に住むという。車なら数分の距離だ。

同社はこの店舗インフラを活用することを目指し、各地に次世代型配送センターを設立している。これが各店舗から遠くない場所に建設される小規模のMFCだ。アラートのロボットは倉庫内に作られた棚の中を縦横に走行する。倉庫内は3つの異なった温度に設定されたエリアが設けられており、商品の注文があると配送ステーションがいる作業員のところまでロボットがやってくる。作業員が全商品を積み終えると、所定の時間になるまで保管されるエリアまで搬送する。

カゴが積まれた棚の間をロボットが走行、搬出担当の作業員は手作業で商品を個別客用のカゴに入れる。(https://corporate.walmart.com/より)

倉庫ロボットも、配送センターの目的や規模によって多様化していることがわかる一例。ウォルマートのビデオはここで見られる。

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