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2014/01/25
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ロボット研究
先頃国際宇宙ステーション(ISS)に送られた荷物の中には、70匹のアリを入れたケースが載せられていた。送ったのは、スタンフォード大学の生物学の研究室だ。「ギガオム」が伝えている。
アリが餌を見つけ、それを仲間に伝えて巣まで運ぶさまは興味深いものだ。中央の指令塔があるわけではなく、アリたちは互いのコミュニケーションによって進路を決め、さらにその周りを探索する。ことに視力はよくないため、匂いや接触によってコミュニケートするという。数が少ないとまっすぐ進むが、数が多いとよりまわりへ向かっていくようになる。

国際宇宙ステーションへ送られたアリの行動は、ロボット開発のヒントに(NASA提供)
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2014/01/25
モノのインターネット化が進む中で、人間の感情のインターネット化も開発の対象になるようだ。今、クラウド・ファンディングで資金を集めている「エモスパーク(EmoSpark)」がそんな視点で生まれた製品だ。
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2014/01/23
イギリスの代表的な美術館、テート・ギャラリーが、新しい方法で美術館を体験するための面白いコンペを行っている。夜の美術館をテレプレゼンス・ロボットを通じて鑑賞することもできるようになるかもしれない。「ザ・ヴァージ」が伝えている。
『IK賞』という名前のこのコンペは、デジタル産業のクリエティブな人々にアートを体験するためのイノベーティブな体験を作り出してもらおうというもの。優勝すると1万ポンド(約172万円)の賞金と6万ポンド(約1030万円)の制作費が与えられる。
最終選考に選ばれた4案のひとつが、テレプレゼンス・ロボットを使った夜間鑑賞「アフター・ダーク」。鑑賞しながら、ソーシャルネットワークで興味を同じくする人々と意見を交わし合ったりできるしくみのようだ。
提案しているのは、ザ・ワーカーズというロンドンのデジタル制作スタジオ。ロンドンの王立芸術大学の出身者たち3人が作っている会社で、いつもはウェブサイトやインタラクティブ・アートなどを制作している。
他にも、8歳の目から見た美術館を追体験するインタラクティブ・フィルム、作品を三次元世界で体験できるしくみなどがある。
実はこのコンペは、われわれも投票が可能。締め切りは、ロンドン時間1月24日(金)真夜中=日本時間1月25日(土)午前9時。ロボット・ピープルのみなさん、ぜひ投票しましょう!
2014/01/22
先だって、ヨーロッパで始まったプロジェクト、ロボアースについて伝えたが、「エコノミスト」がこうしたクラウド・ベースのモノ(インターネット・オブ・シングズ)やロボットの課題について触れている。それはセキュリティーとプライバシーの問題だ。

ロボットが介護するようになると、セキュリティーやプライバシーの問題も持ち上がる(http://www.economist.com/より)
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2014/01/22
ノース・カロライナ州立大学の研究者たちが、銀ナノワイヤーを用いたセンサーを開発した。ウェアラブルで多機能的なこのセンサーは、義足や義手などの人工器官、ロボット、タッチパネルなどに利用できるという。「フィズ」が伝えている。
センサー技術は、物理的な形状変化や電界偏向に基づいており、伸張可能なことが特徴。長さが150%伸びても機能には問題ないという。そのため、人間のひざなど曲面的な皮膚表面にも着けることができる。
開発を行った同大学機械および宇宙エンジニアリング学部のヨング・ズー准教授は、ユーザーの動きに反応してフィードバックを与えるような義足や、まわりの環境を感じるロボット、個人の動きをモニターしたり、身体的な状態を計測したりする服などに統合できると語っている。

銀ナノワイヤーを用いた曲げの効くセンサー(http://phys.org/より)
2014/01/21
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産業用ロボット
味にうるさい人にとっては、同じチョコレートチップ・クッキーでも材料の微妙な違いが気になるだろう。
コンピューター・プログラマーでホビイストのベン・クラスノウ氏が作ったのは、チョコレートチップ・クッキーの各材料の分量を少しずつ変えて、味見するのを可能にするロボット。「シンギュラリティー・ハブ」が伝えている。
ビデオには回転して、小麦粉、ブラウンシュガー、チョコレートチップなどを入れてくれるロボットが映っている。まだ混ぜる機械までは作りきれていない模様で、マニュアルに混合。そして焼くのも別建ての工程だ。
ひとつひとつ調合の異なるクッキーを焼いた結果、小麦粉は少々多くてもバサバサにならず、返って全体をしっかりとまとめる役割を果たすとのこと。このロボットのおかげで30種類の味が一度に試せると、クラスノウ氏は喜んでいる。そもそもパーフェクトなクッキーのレシピを求めて始まったロボット作りだ。探求精神旺盛な方である。
それにしてもこのロボット、他の食べ物にも使えそうだ。
2014/01/21
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医療用ロボット
最近は、脳信号を使って義手やロボットアームなどを動かすブレイン・マシーン・インターフェイス(BMI)の話題をよく見かけるようになった。
これもそのひとつだが、逆方向の話。つまり、マシーンからブレインへの信号のフィードバックだ。「テクノロジー・レビュー」が伝えている。
たとえば、チェリーの軸を取るといった単純に見える作業も、これまでの義手では指先からのフィードバックが感じられないために難しかった。チェリーを強くつかみ過ぎてつぶしてしまうことが多かったのだ。

指先に20のセンサーを埋め込んだ義手(http://www.technologyreview.com/より)
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2014/01/21
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軍事用ロボット
ポスト戦争、および政府予算縮小時代にあって、アメリカの陸軍は兵士の数を減らす計画だ。全兵士の数は、現在の54万人から2015年末には49万人、2019年までに42万人まで減少させる予定という。
そして、兵士に代わって登場するのがロボットだ。「ディフェンス・ニュース」が伝えている。
現在検討されているのは、4000人の旅団戦闘団を3000人に減らし、そこへロボットや無人システムを投入すること。ロボットと言ってもターミネーターのようなものではなく、何台もの自律走行トラックが有人トラックを追走するといった計画だ。そうすることで、トラックの装甲を軽くして旅団戦闘団の荷の総重量を減らすことができるという。

こうしたトラックが自律走行トラックに置き換わる? (http://www.telegraph.co.uk/より)
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2014/01/21
ディミトリ・グリシンが運営するロボット専門のベンチャーキャピタル、グリシン・ロボティクス社が、アメリカのペットネット社への112万5000ドルのシード投資へ参加した。他に3社のベンチャーキャピタルとエンジェル投資家が加わっている。「ギガオム」が伝えている。
ペットネット社は、ペットのための自動餌やり機「スマートフィーダー」を開発した。拠点はロサンゼルスのようだが、ボストンのハードウェア・アクセラレーターのボルトで立ち上がったスタートアップだ。グリシン・ロボティクス社はボルトにも投資を行っている。
さて、スマートフィーダーは、自動的に適切な量の餌を出すだけではない。もっと広く「ペットケア分析プラットフォーム」なるものを構築して、あらゆる面からペットの健康と飼い主の心の平安を確保するのに役立ちたい、のだという。

自動的に餌をやり、ペットの健康管理もできるスマートフィーダー(http://www.petnet.io/より)
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2014/01/20
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軍事用ロボット
NASA ジェット推進研究所(JPL)がDARPAロボティクス・チャレンジでのロボシミアンの記録を公開している。ロボシミアンは5位で予選を通過した。
なかなか現場では見られなかったが、ロボシミアンが這っている4本脚の状態から、脚を折り畳んで立ち上がる様子とか、器用に手先を使っている様子がわかっておもしろい。ビデオは1〜4倍速になっている。
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