カテゴリー: ニュース

オクルスリフトとキネクト2で、イマーシブにロボットアームを操作する

バーチャルな三次元世界をどっぷりと体験できるヘッドマウント、オクルスリフトは、ゲーム開発者たちの間で超注目のアイテムだが、このインターフェイスはロボットの操作にも使えるようだ。

NASAジェット推進研究所(JPL)では、オクルスリフトとキネクト2を用いて、ロボットアームを操作する方法を開発中。いずれ、宇宙探索で使えるのではと期待している。「エンドガジェット」が伝えている

続きを読む

韓国のロボットランド開発が再開。2016年にオープンの予定

景気後退や環境調査のために中断していた韓国の大型開発「ロボットランド」が、昨年12月に再開した。ロボハブが伝えている

この計画は、韓国のロボット産業の活性化を狙った政策の一環として、仁川国際空港からほど近い仁川広域市西区の126万平米の敷地に計画されている。2007年に構想されて着工されたものの、約2年間に渡ってストップしていた。当初のオープン予定は2014年1月だった。

研究機関やテーマパークなど複合開発されるロボットランドの計画

研究機関やテーマパークなど複合開発されるロボットランドの計画

続きを読む

ウェアラブルでジェスチャー入力できる。アームバンド「ミョー(Myo)」は今年初めに出荷

筋肉の話題をもうひとつ。

カナダのサルミックラボが開発したウェアラブルなアームバンド「ミョー」は、ジェスチャー入力のためのデバイス。腕に装着して、手先を動かすだけで空中のドローンを操作したり、ビデオを早送りしたりできる。

ミョーは筋肉の動きを認識するEMG(筋電位測定)センサー、9軸のIMU(慣性測定ユニット)を搭載し、ブルートゥースで通信する。特定の指や腕のジェスチャーがすでに設定されているようだが、ディベロッパーがさらに独自のアプリケーション用のジェスチャーを考案することもあるだろう。

価格は149ドルで、現在予約販売中。前人気はかなり大きいようだ。三次元センサーとどう使い勝手が異なるのか不明だが、野外で利用できる利点は大きいかもしれない。

人間につけたセンサーで、ロボットと真の共同作業ができる

ジョージア工科大学で、人間の筋肉の動きをロボットに察知させて動きを調整する研究が行われている。「IEEEスペクトラム」が伝えている

この研究では、腕にセンサーを着けた人が機械のレバーを操作する際、動きを止めようとすると筋肉の硬化をロボットが認識してレバーの抵抗力を上げる。逆に動かそうとする際には腕の両側の筋肉がどう弛緩し硬化しているかを認識して、それに合わせてレバー側の滑らかさを調整する。

これまでロボットはそれ自体の中で完結して設計されてきたが、この研究はロボットに人間の次の動きを察知させることで、よりヒューマン・フレンドリーなロボットが開発できるとしている。

研究のプレスリリースはここ

今年のサッカー・ワールドカップは、脳信号で動くロボット・スーツでキックオフ

今年6月にブラジル・サンパウロで開催されるサッカーのワールドカップでは、ロボット・スーツを身につけたティーンエージャーがキックオフする予定だ。ワシントンポストが伝えている

脳信号を感知するヘルメットを着け、背中にバッテリーを着けてキックオフ(http://www.washingtonpost.com/より)

脳信号を感知するヘルメットを着け、背中にバッテリーを着けてキックオフ(http://www.washingtonpost.com/より)

続きを読む

ロボットのためのwww(ワールドワイドウェブ)がヨーロッパでスタート

EU(ヨーロッパ共同体)のプロジェクトとして、ロボアースがスタートした。これは、いわばロボットの頭脳をクラウドで共有するためのプラットフォームで、今後4年間にわたって推進される予定という。「BBC」が伝えている

クラウドで結ばれたロボットが、それぞれのタスクを行う(http://www.roboearth.org/より)

クラウドで結ばれたロボットが、それぞれのタスクを行う(http://www.roboearth.org/より)

続きを読む

アイロボット社の新製品、スクーバ450の評価が高い

アイロボット社が、床のタイル磨きをするスクーバの新モデル「スクーバ450」を発表。この新製品の評価が高く、CES (コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で発表された直後には、同社の株価が急騰したほどだった。

スクーバはゴミの吸い取り、薬品に浸す、こする、水分を吸い取るの4サイクルの作業を行う。これまでのスクーバはこれを1回でこなしていたが、スクーバ450は2回に分けて行う。それで、床がかなりきれいになるそうだ。

また、音声によって今どの段階の作業中か、あとどのくらい時間がかかるのかを教えてくれるのも便利という。300平方フィート(約30平米)の部屋ならば40分、もっと小さな部屋ならば20分で作業を完了する。充電速度もフルチャージまで3時間以内と、速くなった。

この製品は、あまり日本では売れないだろう。というのも、日本の家ではそれほどタイルの床がないからだ。アメリカの住宅では、バスルームだけでなく玄関、廊下、キッチンなどの床に種々のタイルが利用されている。土足で入るために汚れも強い。600ドルもするが、けっこう売れるかもしれない。

「IEEEスペクトラム」のレビューはここ。「ギガオム」のレビューはここ

家庭用ビーム、995ドルで予約販売受付中!

テレプレゼンス・ロボットを開発するスータブル・テクノロジーズ社が、これまでのビームとは違った新製品「ビーム+(プラス)」を発売する。「IEEEスペクトラム」が伝えている

ビーム+は、これまでの製品「ビーム・プロ」と機能的にはほとんど変わらないが、高さがやや低く(135センチ)、ベース部分のデザインが小振りでスマートになっている。何と家庭での利用を対象としており、価格は995ドルとこれまでのテレプレゼンス・ロボットよりずっと安い。ただし、これは最初の1000台の予約販売のための特別価格という。その後は1995ドルと、1000ドルも高くなる。出荷は夏以降の予定。

会社にいるお父さんが、子供部屋をこんな風に覗きに来る? (http://spectrum.ieee.org/より)

出張中のお父さんが、子供部屋をこんな風に覗きに来る? (http://spectrum.ieee.org/より)

続きを読む

グーグルが買収。ネスト・ラボ社もロボット会社

学習するサーモスタットを開発するネスト・ラボ社が、グーグルに32億ドルで買収されることが明らかになった。

同社のサーモスタットは住人の気配を感じ、生活パターンを学習して、そのうち自動的に適切な温度設定を行うようになる賢い製品。同社は最近、煙探知機も発売したが、こちらも煙のタイプによって異なった警報を出し、どこで煙が出ているのかを家の中の探知機をネットワークさせてわかるようにする。誤報だった場合には、煙探知機に向かって手を振るだけで警報が止まるしくみだ。

ネスト社のサーモスタット(https://nest.com/より)

ネスト社のサーモスタット(https://nest.com/より)

続きを読む

昆虫型ドローンが空を埋める?

「インターナショナル・ビジネス・タイムズ」が、2015年にアメリカ連邦航空局(FAA)の規制が緩和された後のドローン(無人航空機)と空の話題を掲載している。それによると、現在すでに軍事用や国境監視用にドローンが利用されているが、今後は超小型のナノ・ドローンや昆虫型ドローンが増えるという。

指先に載る昆虫型ドローン。ハーバード大学のロボビーの原型http://www.ibtimes.com/より)

指先に載る昆虫型ドローン。ハーバード大学のロボビーの原型(http://www.ibtimes.com/より)

ナノ・ドローンの利点は飛行コストが安いこと。現在の有人ヘリコプターや飛行機は1時間当たり600〜2万ドルかかる一方で、ナノ・ドローンはたった25ドル。すぐに見つからないこと、そして人間の兵士の命を危険にさらさないことも大きな特長だ。

現在、すでに56の政府関連機関が63サイトでドローン飛行を許可されている。2015年の規制緩和に先駆け、さらに22政府関連機関と24大学が6つのテスト・サイトでの飛行を認められる模様だ。FAAは2017年には2万のドローンが空を飛んでいると予測するが、数はもっと多いと見る関係者もいるという。2015年以降は、商用利用も大幅に拡大する見込みだ。

指先に載るトンボのようなドローン、ロボビーを開発したハーバード大学エンジニアリングおよび応用科学学部のロバート・ウッド教授は、同大学の学生新聞「ハーバード・ガゼット」紙でインタビューに応え、アマゾンがドローンで商品を配達するという構想は、技術的にはかなり実現可能と語っている。

「内部のラボ環境ではすでに実証済み。外部環境では天候や揺れなどのチャレンジがあるが、ロボット・コミュニティーはこれらの問題にも取り組んでおり、解決は近い」としている。


Copyright © robonews.net