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「ロボット株指数(ROBO-STOX)」がスタート

ロボット産業の株価を追跡するロボット株指数が、ナスダックで正式にリストされた。ローンチされた11月12日には、それを記念してユニバーサル・ロボッツ社のUR5がナスダックの終了ベルを鳴らした。

Robot - robostox

ロボット株価指数がスタート。ユニバーサル・ロボッツ社のビデオから

BBCのニュースでインタビューに応えるロボストックス社CEOのボブ・ウィルソン氏によると、『ハードウェア、ソフトウェアの発展によって、ロボットが生産的なツールになり、機が熟した」とのこと。

現時点では、産業用、家庭用、軍事用、医療用ロボット、ドローン開発企業77社の株価から算出する。この指数は今後、ロボット産業の発展や健康度を測るベンチマークとなる。

これを伝える『フォーブス』誌の寄稿記事によると、2012年には1億8970万ドルのベンチャー・キャピタル資金がロボット企業に注ぎ込まれたという(Hizook調べ。100万ドル以下は除外)。また、クラウド・ファンディングのインディーゴーゴーでは、ハードウェア関連で資金調達しようとするプロジェクトは、2013年は前年度から100%増え、調達した資金は1000%増加したという。

ローンチのビデオはここに。

ロシアでもロボット熱が盛り上がっている様子

ロボット・ビジネスの情報サイト『ロボット・レポート』に、先頃モスクワで開かれたロボット展の写真が掲載されている。それを見ると、彼の地でもロボットが盛り上がっている雰囲気が伝わってくる。海外で開発され、ロシアの販売代理店が出展したロボットもかなりあるが、ホスピタリティー(受付やカスタマー・サービス)や教育系のロボットはロシア製のものが多かったらしい。

写真には、お掃除ロボットのルンバに似たロボット(韓国のユージン・ロボット社製)、窓を拭いてくれるらしいロボット(これはイギリス製)などと共に、テレプレゼンス・ロボット、セグウェイに似た移動具、ジャイロスコープ付きの小型一輪車などのロシア製の製品も見られる。

ロボット熱はやはり全世界的に高まっている様子である。

http://www.everything-robotic.com/より

http://www.everything-robotic.com/より

人間とロボットはヘソの緒でつながっている?

ニューヨーク・タイムズの記者、ジョン・マーコフ氏は、近年までシリコンバレーのテクノロジーの発展を追いかけてきた有名人物だが、最近は軸足をロボットに移している。

彼の最近の記事『人間とロボットを結ぶヘソの緒(The Umbilical Link of Man to Robot)』は、ヒューマノイド型ロボットの開発について触れている。人間と一緒に仕事し、生活するロボットへの関心が増してきたという内容だ。アメリカの話題が中心。

東洋経済オンラインに記事の全文が掲載されているので、ぜひご覧いただきたい。

Robot - NYT

スタンフォード大学+UCバークレーのロボット・シンポジウム全記録が見られる。アンキドライブの生産現場も公開

さる10月11日に、カリフォルニア大学バークレー校で、同大学とスタンフォード大学のロボット研究者を中心にしたシンポジウムが開かれた。残念ながら、ロボニュースは取材に行けなかったが、その全記録ビデオがサイトに載っている

ロボット開発に重要な技術研究の発表と並んで、すでにロボット製品を出している新興企業のプレゼンテーションもある。時間があれば、ぜひ見ていただきたい。セッションは4部に分かれているが、このプログラムのページから各スピーカーのプレゼンテーションに直接アクセスできるようになっている。

ロボニュースでは、最近話題になっている新興企業アンキ社(Anki)とレッドウッド・ロボティクス社のプレゼンテーションを見てみた。アンキ社は新しいタイプのゲームカーのメーカー、またレッドウッド・ロボティクス社はSRIウィロー・ガレージメカ・ロボティクス社の合資で生まれ、ロボットアームを開発中とされているが詳細がまだ隠されている企業である。

アンキ社のアンキドライブ。ビデオゲームが飛び出してきたような興奮が味わえる

アンキ社のアンキドライブ。ビデオゲームが飛び出してきたような興奮が味わえる

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アンバウンデッド・ロボティクス社のUBR-1は、ロボット開発を変えるか

話題のロボットUBR-1について、『IEEEスペクトラム』誌が開発者のインタビューを掲載している。UBR-1は、ウィロー・ガレージの最後のスピンオフであるアンバウンデッド・ロボティクス社(創設2013年1月)が先頃発表したもの。インタビューには、同社のメロニー・ワイズ(CEO)、マイケル・ファーガソン(CTO)、デレク・キング(主任システムズ・エンジニア)、エリック・ディーア(主任機械エンジニア)が答えている。その抄訳をお届けしよう。

アンバウンデッド・ロボティクス社の4人の共同創設者。左前から時計回りに、メロニー・ワイズ(CEO)、マイケル・ファーガソン(CTO)、デレク・キング(主任システムズ・エンジニア)、エリック・ディーア(主任機械エンジニア)(http://spectrum.ieee.org/より)

アンバウンデッド・ロボティクス社の4人の共同創設者。左前から時計回りに、メロニー・ワイズ(CEO)、マイケル・ファーガソン(CTO)、デレク・キング(主任システムズ・エンジニア)、エリック・ディーア(主任機械エンジニア)(http://spectrum.ieee.org/より)

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『ロボビジネス2013』会議レポート<その1> ロボット起業したい?

先週10月23〜25日に、シリコンバレーのサンタ・クララで『ロボビジネス2013』会議が開かれた(EHパブリッシング主催)。同会議は今年で10回目を迎えた。

今回の会議は、初日のワークショップとその後2日間のセッションで構成されており、後者は事業開発、新市場と応用、実現技術、設計と開発の各テーマに分かれていた。その様子を数回に分けてお伝えしよう。

初日の「キックスタート・ワークショップ」は、ロボット企業の起業ワークショップである。どのようにロボットのアイデアを売れるビジネスにするのかを、経験者、ベンチャーキャピタル、そして最近増えているハードウェア起業のためのサポート会社、マーケティング関係者が話し合った。

左より、パワーズ氏(NREC)、カン氏(ダブル・ロボティクス社)、リノード氏(ロモーティブ社)

『ともかく最初は、いいロボットを作ること』のセッション。左より、パワーズ氏(NREC)、カン氏(ダブル・ロボティクス社)、リノード氏(ロモーティブ社)

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ジョージア工科大学にヒューマノイド・ロボットが勢揃い

今週10月15〜17日まで、『ヒューマノイド2013』会議がアトランタのジョージア工科大学で開催されたが、そこで公開されたロボットが、同大学のサイトで紹介されている。写真を見ると、同大学のロボットの他、NAOやバクスターも来ていたようだ。

それ以外に興味を引かれるのは、「ソシボット」。極小のピコ・プロジェクション技術によって顔の表情を自在に設定できるものだ。男、女など多様な顔のタイプを顔面に映し出すことができ、目は人の動きを追う。それだけではなく、相手の性別や年齢、表情を見分け、それに合わせてあらかじめプログラムされた動作を遂行する。

さまざまな顔をプロジェクションで表現できるソシボット。(www.news.gatech.eduより)

さまざまな顔をプロジェクションで表現できるソシボット(www.news.gatech.eduより)

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オープンソース開発は、ロボットのビジネス・モデルとしても有効か?

『ロボハブ』が専門家に意見を聞くシリーズ。今回は、ロボット・ビジネスにおいてオープンソース開発がいいモデルかどうかがテーマだ。3人の専門家の意見を要約で紹介しよう。

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早い者勝ち! 来週の『ロボビジネス2013』会議にテレプレゼンス・ロボットで参加できる!

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来週シリコンバレーでは、『ロボビジネス2013』という面白い会議が開かれる。ロボニュースも取材に出かける予定だが、遠隔地からでも展示会を中心に見られる方法があるようだ。

それは、スータブル・テクノロジーズ社のテレプレゼンス・ロボット「ビーム」で参加するという方法。10月21日までに申し込めば、参加費は50ドル。それ以降は100ドル。会場には50台のビームを持ち込むとのことで、早い者勝ちだ。

こんな風に展示会場を見られる。(www.suitabletech.comより)

こんな風に展示会場を見られる。(www.suitabletech.comより)

これに参加すれば、Expo(展示会)とショーケース(スポンサー企業のプレゼンテーション)の様子を見られる上、ビーム体験ができる。『IEEEスペクトラム』によると、ビームの稼動時間は以下。レセプションとショーケース、Expoが中心で、残念ながら会議自体への入場は無理そうだが、それでも参加者に話しかけたりもできるはずだ。

・10月23日(水)午後6〜8時(レセプション)

・10月24日(木)午前8時〜午後12時(Expoのみ)/午後12時〜5時半(Expo)/午後5時半〜7時半(レセプション)

・10月25日(金)午前8〜10時(ショーケース)

この会議は、ロボット産業が今後ビジネスとして飛躍していくために何が必要かなどを語り合うもの。参加すれば、必ずや収穫があるはず!

申し込みは、ここから。

ロボットには、どんな顔がふさわしいか

ジョージア工科大学のヒューマンファクターと高齢化ラボが、用途や利用者の年齢層によってロボットに期待される顔がどう異なるのかを調査した

それによると、高齢者は人間的な顔をしたロボットを好む傾向が高く、また労働を行うロボットはロボット的な顔がふさわしいと感じる傾向が高いという。

被験者は用途別にふさわしい顔を選んだ。(http://www.news.gatech.edu/より)

被験者はロボットの役割別にふさわしい顔を選んだ。(http://www.news.gatech.edu/より)

調査は、ロボットに期待されている下のような4種類の役割に従って行われた。またロボットの顔は、「ロボット型」「人間型」「ミックス型」の3種類に分類できるようなさまざまなタイプが選択肢として与えられた。結果は次の通りだ。 続きを読む


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