テレプレゼンスの向こうには何があるか。エニーボッツ社訪問記
実際に目にするまでは、テレプレゼンス・ロボットのQBに対しては先入観があった。車輪付きの台車に棒が刺さり、その上にプラスティックの頭が載っているようなロボットに親近感を覚えることはないだろう、と。
ところが、エニーボッツ社を訪れ、QBに案内されて社内を歩き始めるやいなや、そんな抵抗感はどこかへ飛んで行ってしまった。
実際に目にするまでは、テレプレゼンス・ロボットのQBに対しては先入観があった。車輪付きの台車に棒が刺さり、その上にプラスティックの頭が載っているようなロボットに親近感を覚えることはないだろう、と。
ところが、エニーボッツ社を訪れ、QBに案内されて社内を歩き始めるやいなや、そんな抵抗感はどこかへ飛んで行ってしまった。
『ロボハブ』がDARPAのプログラム・マネージャーで、ロボティクス・チャレンジ(DRC)を統括しているギル・プラット氏にインタビューを行っている。
要点だけを書き出そう。
農業は、新しいタイプのロボットがいち早く導入される業界だとされている。これまでは安い労働力に頼ってきたが、農業従事者の数はどんどん減っている。そうした中、労働力を補い、ただ運営の効率化だけでなく、農薬利用を減らすといった点からも、農業ロボットが有効だとみなされるようになっているのだ。
農業ロボット市場は、2013年の8億1700万ドル規模から、2020年には163億ドルに成長すると予測されている(ウィンターグリーン・リサーチ調べ)。日本企業も期待される分野だ。
すでに製品化されている農業ロボットをいくつか紹介しよう。
先だってマテリアル・ハンドリング(生産、物流における原材料、完成品などの移動)現場における、先端的ロボットについてのウェブキャストが行われた。講師は、ロボット業界の調査会社ミリア社のダン・キャラ氏で、主催は『ロボティクス・ビジネス・レビュー』。
キャラ氏は、生産現場をフレキシブルにし、効率を上げるために、現在は新しいタイプのロボットが次々と出てきていると語り、その領域でどんな製品があるのかを解説した。その中で、最近はグリッパー分野でもイノベーションが盛んになっているという。
一般の読書家たちは、どんなロボットの本を読んでいるのだろうか。
読書家たちが集まっている情報交換サイト、グッドリーズでトップにランキングされ、評価も高いロボット関連本を5冊紹介しよう。小説や作り方、基本技術に関する本は除いている。ちなみに、アイザック・アシモフの本は根強く読まれている模様。
インテューイティブ・サージカル社は、ロボット会社のホープとされてきた。
ロボット研究からスピンアウトして創設された同社は、手術ロボット「ダヴィンチ」を開発。その非侵襲的な利点が多くの病院で認められて、利用が広まっていたのだ。ダヴィンチが用いられる手術の種類も前立腺がんから、子宮がん、胆嚢摘出、子宮摘出などに拡大していった。
ダヴィンチの値段は1台あたり230万ドルと高価だが、同社の売上は10年間に1500%増え、株価は3000%高まった。そんな同社は、ロボット業界ではビジネス・モデルの成功例として、そして医療業界では先端的なテクノロジーの導入を支える例としてよく取り上げられる存在だったのだ。
ところが、同社は昨年からさまざまな障害に直面している。
去る3月10日、サンフランシスコのコモンウェルス・クラブで、『ロージーはまだ来ないの? パーソナル・ロボットの現状』というパネル・ディスカッションが開かれた。これは、同クラブで開かれている「21世紀のロボティクス・シリーズ」のひとつで、現在のロボット技術をさまざまな観点から話し合おうというものだ。
タイトルのロージーは、1960年代に放映が始まったテレビ漫画『ジェットソンズ』に登場した家事ロボット。それ以来、人々はロージーが来る日を待ちわびているというのに、一体いつになったらやってくるのだ、というのが、このパネル・ディスカッションのテーマだ。ポイントとなる発言を紹介しておこう。
現在、フランスのリヨンで、サービス・ロボットと産業ロボットの会議および展示会の「イノロボ(INNOROBO)2014」が開催中だ。
このサイトに会場の様子を撮ったビデオがアップされている。フランス語なので何を話しているのかはよくわからないものの、いくつかのロボットは見える。
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