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ますます人間の近くで仕事をするようになるロボット

先だって、デンマークのユニバーサル・ロボッツ社がアメリカに支社を設けたニュースを伝えたが、同社のロボットがこんな風に使われているという記事が『テクノロジー・レビュー』に掲載されていた

サウス・カロライナ州のBMW工場で仕事をするロボット(www.technologyreview.comより)

サウス・カロライナ州のBMW工場で仕事をするロボット(www.technologyreview.comより)

場所は、サウス・カロライナ州にあるBMW工場。これまでの自動車製造工場でのロボットはパワフルで精密だったため、人間が近寄るのは危険とされてきた。そのため、最終的なアッセンブリー作業は多くはまだ人間の手に任されていた。

しかし、この工場では、ドアーに密封剤を取り付けるアッセンブリー作業をロボットが受け持っている。接着剤を塗る作業も含めれば、「毎日、ウィンブルドンの試合を数回こなしたほどの重労働」とのことだ。

BMWでは、さらに新しい可動ロボットをMIT(マサチューセッツ工科大学)の航空学および宇宙学部のジュリー・シャー教授と開発中とのことで、こちらはさらに洗練されたアッセンブリー作業をこなす上、人間の作業員に道具を渡したりするらしい。数年後に導入を計画しているという。シャー教授は、MITのコンピュータ科学および人工知能ラボ(CSAIL)のインタラクティブ・ロボティクス・グループを率いている。

同記事では、リシンク・ロボティクス社のバクスターが、現時点ではアメリカの中小規模の工場で利用され、コンベヤー上で動くものをパッケージするなどの軽作業を行っているのに対して、BMWのロボット利用はもっと重労働の製造作業に組み込まれることを目指していると、その違いを指摘している。

デンマークのユニバーサル・ロボッツ社、アメリカへ支社

カテゴリー: ロボット会社

デンマークの軽量ロボットアームのメーカー、ユニバーサル・ロボッツ社がアメリカに本格的に進出する。

同社はこれまでも子会社を通して製品を提供してきたが、今後はニューヨークのロングアイランドに支店を構え、そこでロボットの組み立ても行うという。研究開発は、これまで通り本国で行われる。

ユニバーサル・ロボット社の製品のひとつUR5 Double

ユニバーサル・ロボット社の製品のひとつUR5 Double

ユニバーサル・ロボッツ社は、創業2005年。同社の製品は、機械工場や製造現場で用いられてきた。モニターやタブレットから操作可能で、生産ラインに合うようにプログラムもできる。アメリカを含め、すでに世界40カ国に輸出されているという。

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