注目の医療、介護ロボット会社を見る。『RBR50』より

先頃『ロボティクス・ビジネス・レビュー』が選んだ注目のロボット会社50選『RBR50』。その中には、けっこう多くの医療、介護ロボット会社も含まれていた。

それらがどんなロボットを開発しているのか、少し詳しく見てみたい。

Robot - esko

エスコ・バイオニクス社のエクソスケルトン。アメリカでは数社あるエクソスケルトン開発会社の中でも、よく知られている1社(http://www.eksobionics.com/より)

 

興味深いのは、よく知られているエーソン社やインテチューイティブ・サージカル社、ヴェクナ・テクノロジーズ社に加えて、あまり広くは知られてない会社も含まれていること。そして、ホンダ・ロボティクス社とパナソニック社という日本企業が2社入っていることだ。

エーソン社: 病院用の運搬ロボットを開発。この分野でもっとも良く知られた企業で、ビジネスは拡大中のようだ。

エスコ・バイオニクス社: アメリカのエクソスケルトン開発企業として、アメリカではもっとも知られる。2005年に創設された際は、この分野の開拓者だった。カリフォルニア大学バークレー校などとも提携。国防総省から補助金を受けたり、ロッキード・マーティン社へライセンスを供与したりしている。

ホコマ社: スイス企業。センサー技術などを用いて、身体セラピーを効果的に行う機器を開発。ロボット機器だけでなく、身体に付けるデバイスとソフトウェアとの連携を図り、ゲームのように楽しめる。

Robot - hocoma

スイスのホコマ社のシステムを利用したセラピーの様子。脊髄の歪みなどを特製のデバイスで計測し、スクリーンを見ながら矯正できるようにする。(http://www.hocoma.com/より)

本田技研工業社ホンダ・ロボティクス: 医療、介護、ヒューマノイド・ロボットを開発。

インテューイティブ・サージカル社: 遠隔手術ロボットのダビンチを開発。

キノヴァ・ロボティクス社: カナダのロボット会社で、軽量のマニピュレーターを開発。医療、介護とサービス・ロボットを対象市場とする。

オープン・バイオニクス社:  イギリスのロボット開発者が中心となって組織したオープンソースの義手開発イニシャティブ「オープン・ハンド・プロジェクト」から生まれたスタートアップ。軽量で価格の安い筋信号義手を目指す。

Robot - open_bionics

オットーボック社: ドイツの義手、義足開発会社。

パナソニック社: 医療、介護、産業、モバイル・ロボットを開発。ロボット・ベッドは、アメリカの関係者の間でもよく知られている。

スイスログ社:  医療、介護、モバイル・ロボット、マニピュレーターを開発する。病院で使われる薬剤用ロボット、運搬ロボットなど、幅広い開発を行う。

シンタッチ社: 指先の感触を感知するセンサーを利用したエンド・エフェクターの開発。

Robot - syntouch

ロサンゼルスに拠点を持つシンタッチ社のエンド・エフェクター(http://www.syntouchllc.com/より)

 

タッチ・バイオニクス社: イギリス発の医療、介護ロボット開発会社。高性能義手の開発。

ヴェクナ・テクノロジーズ社: ボストンを拠点とする医療情報システムと、病院用運搬ロボットの開発会社。

 

訂正:当初の記事にあったホンダ・ロボティクス社は、正しくは本田技研工業のホンダ・ロボティクスです。 お詫びして訂正いたします。

 

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