リーバイズが、着古し仕上げにロボットを導入

最近のジーンズは、新品でも穴が空いていたり色が褪せていたりとデザインもなかなか大変だが、リーバイズが着古し仕上げのためにロボットを導入した。『ファスト・カンパニー』が伝えている

これまでの手仕事を、レーザーとロボットで置き換える。(www.fastcompany.comより)

ロボットの導入は、リーバイズが進めているデジタル化の一環で、デザインから処理、製造、注文、サプライチェーンにいたるまでデジタル化によって効率化を進め、かつ環境に優しいサステイナブル化を進めるための『Project F.L.X.』によるものだ。

この中では、着古し感を出すために従来は手仕事で行われてきたブラッシング作業、化学薬品を用いた処理を、フォト・リアリスティックな効果が出るレーザー処理で置き換えるという。

この記事によると、リーバイズにはユーレカ・イノベーション・ラボ(Eureka Innovation Lab)という研究室があり、ジーンズの未来をここで開発しているようだ。Project F.L.Xを説明した下のビデオによると、レーザーとロボットを利用することによって、これまで18〜20過程を経ていた処理が3過程になり、ジーンズの上に着古した感を演出する処理自体も8〜20分かかっていたものが90秒に短縮できるという。また、全体のデジタル化によって、デザインから商品を市場投入するまでの期間も、9ヶ月から数ヶ月に縮めることも可能という。

同記事の下の方に、どこかの国のジーンズ処理作業場のビデオがある。凄まじい労働集約型の現場であることがわかる。衣料品製造は、ロボットにとって大きな機会がある分野であるのは確かだろう。

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