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老後はロボットと生活しているか?

『テクノロジー・レビュー』誌が、ロボット会社が少しずつ介護への関心を高めていることを伝えている。ロボットがより安全に、そして賢くなってきたことで、今後需要が増す高齢者層の市場が照準に入ってきたのだ。

94歳の高齢者宅で動き回るテレプレゼンス・ロボット。GiraffPlusプロジェクトによるもの。(http://www.lifeinitaly.com/より)

イタリアの94歳の高齢者宅で動き回るテレプレゼンス・ロボット。ジラフプラス(GiraffPlus)プロジェクトによるもの。(http://www.lifeinitaly.com/より)

 

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「どの製品にも、完璧に詰めるべきところがある。多くのロボット会社が失敗するのは、そこです」。ネスト・ラボ社技術担当副社長のヨーキー・マツオカ氏インタビュー その<2>

シリコンバレーのネスト・ラボ社は、AI(人工知能)を備えたサーモスタットや煙探知機を開発する注目企業。同社は今年、32億ドルでグーグルに買収された。

ネスト社のサーモスタットは、ユーザーの生活パターンや温度設定の癖を理解して、ユーザーに合った室温を自動的に設定しながら、省エネも行うという優れものだ。

そんなインテリジェントな製品の背後にいるのが、ヨーキー・マツオカ氏だ。日本で生まれた女性のロボット研究者で、マサチューセッツ工科大学(MIT)やカーネギー・メロン大学、ワシントン大学で研究を重ね、2007年には「天才賞」として知られるマッカーサー・フェローにも選ばれている。

ロボット技術は、今後どんな分野に応用されるのか。ロボット研究者としてユニークなキャリアを歩んできたマツオカ氏には、それが見えているに違いない。これまでの道のり、そしてロボットの未来についての見解を聞いた。その<1>から続く。

ヨーキー・マツオカ(松岡陽子)氏は、日本生まれ。16歳でアメリカに渡った。カリフォルニア大学バークレー校を経て、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。その後、カーネギー・メロン大学で助教授、ワシントン大学で準教授を務めた後、2010年にネスト・ラボ社へ。グーグルXの創設にも関わった。(写真はEmTech 2014での講演の様子)

ヨーキー・マツオカ(松岡陽子)氏は、日本生まれ。16歳でアメリカに渡った。カリフォルニア大学バークレー校を経て、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。その後、カーネギー・メロン大学で助教授、ワシントン大学で準教授を務めた後、2010年にネスト・ラボ社へ。グーグルXの創設にも関わった。(写真は、9月に開催されたMIT ReviewのEmTech 2014での講演の様子)

 

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CESに出展されたロボット8種、どれが良い?

アドエージが、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に出展されていた8種類のロボットを、手短かにビデオにまとめている。どれがいいかの投票だ。

窓ふきをしてくれるロボットや、スフェロの新モデルも映っている。バーベキュー大国のアメリカだけあって、使用後のグリルを掃除するロボットもある。よく見ると、テレプレゼンス・ロボットのビームに抱きついている人がいたりして、笑える。

ただ、日本のクローラー・ロボットについては、ナレーターは「楽しくはないな」などと言っていて、日本でこの手のロボットが開発されている背景を知らなさそう。消費者向けロボットを探す目には、確かにわからないかもしれない。

ここに出ているロボットは以下:

ウィンボット(窓ふきロボット)

グリルボット(バーベキューのグリルを掃除)

クローラー・ロボット(日本のトピー工業社製)

FURO-S(レストランで注文を取ったりするサービス・ロボット)

パロ(日本生まれの癒し用アザラシ・ロボット)

プレオ(学習する赤ちゃん恐竜ロボット)

スフェロ(高速走行するおもちゃロボット)

ビーム(テレプレゼンス・ロボット)

ロボットの何が、愛着を抱かせるのか

人がロボットに対して抱く感情について、ニューヨークタイムズ・マガジン(日曜版の付録雑誌)に興味深い記事が掲載されている。「ロボットはどのようにして人に感情を抱かせるようになるのか」というテーマだ。

これからのロボットは単なる道具ではなく、それでいて完全な同僚でもないという、「グレーなゾーン」に属すものが多くなる。そのグレーなゾーンのロボットが行うタスクは社会的なやりとりも含むので、人間とロボットの関係が重要になり、昨今は「ヒューマン・ロボット・インタラクション(HRI)」という研究が行われていると、記事は説明する。 続きを読む


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